本ページでは、CentOSのデバイスファイルの概念について説明します。

接続デバイスの種類

サーバに接続されたディスクデバイス(HDD、SSD、DVDドライブなど)は、/devディレクトリの直下にデバイスファイルとして追加されます。
近年よく使われる主なデバイスファイルは以下の通りです。

HDD / SSD

SASやSATAなど、近年主流のシリアル接続ディスクは/dev/sd*として追加されます。末尾の1文字は、1番目に接続したディスクから、アルファベット順に命名されます。たとえば、1番目に接続されたSATA接続のHDDは/dev/sda、2番目は/dev/sdbとなります。

CDドライブ / DVDドライブ

CDドライブやDVDドライブは、/dev/sr*として追加されます。末尾の1文字は、1番目に接続したドライブから、0から順に命名されます。
たとえば、サーバにDVDドライブが1つだけ接続されていた場合は、/dev/sr0となります。

仮想ディスク

AWSなどクラウドサービスでも使用されている仮想基盤ソフトウェアのXenでは、仮想ディスクは/dev/xv*となります。同じく仮想基盤ソフトウェアのKVMでは、仮想ディスクは/dev/vd*となります。

接続デバイスの確認

接続デバイスの確認をするには、ls -lコマンドで/dev配下のデバイスファイルを確認します。以下は、サーバに接続しているHDDの一覧を確認しています。

# ls -l /dev/sd*
brw-rw----. 1 root disk 8,  0  9月 10 08:36 /dev/sda
brw-rw----. 1 root disk 8,  1  9月 10 08:36 /dev/sda1
brw-rw----. 1 root disk 8,  2  9月 10 08:36 /dev/sda2
brw-rw----. 1 root disk 8, 16  9月 10 08:36 /dev/sdb

/dev/sdaは末尾に1と2の付いたファイルが存在しています。これは/dev/sda内のパーティションを表しています。
/dev/sdbは、末尾に数字の付いたデバイスファイルが存在していないので、まだパーティションが作られていないことを示します。

デバイスファイルの利用方法

ディスクデバイスのデバイスファイルは、そのままではファイルの読み書きができません。ディスク上にパーティションを作成し、パーティション上にファイルシステムを作成することで、初めてファイルの読み書きが可能になります。