本ページでは、CentOSのDNS設定の方法を説明します。本設定は、DNSサーバに名前解決を問い合わせるクライアント側に設定する内容です。
ネットワークに接続されたサーバが外部サーバと通信する際、IPアドレスの代わりにホスト名(例: server01.densan-hoshigumi.com)を宛先に指定する場合があります。この場合、OSのリゾルバに設定されているDNSサーバ宛に名前解決の問い合わせを行います。
通常、DNSサーバは2台以上登録します。これは、1台目のDNSサーバがメンテナンスや障害で使用できない時に、2台目のDNSサーバへ名前解決を行うためです。
DNSの設定(一括登録)
以下のコマンドを実行し、複数の名前解決先DNSサーバのIPアドレスを一喝で設定します。複数のDNSサーバのIPアドレスを設定する場合、カンマまたはスペースで区切ってください。本手順を実行すると、予め設定されているDNSサーバのIPアドレスは上書きされます。
enp0s3
はインターフェースのコネクション名です。設定対象のコネクションに置き換えてください。
8.8.8.8
、8.8.4.4
は、Google Public DNSのIPアドレスです。環境に応じて、任意のDNSサーバのIPアドレスに置き換えてください。
# nmcli con mod enp0s3 ipv4.dns "8.8.8.8,8.8.4.4"
DNSの設定(追加登録)
以下のコマンドを実行し、複数の名前解決先DNSサーバのIPアドレスを1つずつ追加で設定します。本手順を実行すると、予め設定されているDNSサーバのIPアドレス一覧に、設定した内容が追加されます。
enp0s3
はインターフェースのコネクション名です。設定対象のコネクションに置き換えてください。
8.8.8.8
、8.8.4.4
は、Google Public DNSのIPアドレスです。環境に応じて、任意のDNSサーバのIPアドレスに置き換えてください。
# nmcli con mod enp0s3 +ipv4.dns "8.8.8.8"
# nmcli con mod enp0s3 +ipv4.dns "8.8.4.4"
設定の確認
以下のコマンドを実行し、設定した名前解決先DNSサーバのIPアドレスを確認します。設定した2つのIPアドレスが登録されていることが確認できます。
# nmcli -f ipv4.dns con show enp0s3
ipv4.dns: 8.8.8.8,8.8.4.4