HAProxyの設定ファイルの構造について説明します。

設定ファイルの場所

HAProxyの設定ファイルは、デフォルトで/etc/haproxy/haproxy.cfgに配置されています。

設定ファイルの構造

以下は、デフォルトの設定ファイルからコメント行と空行を除いたものです。

設定ファイルは、大きく以下のセクションに分けられます。

  • globalセクション
  • defaultsセクション
  • frontendセクション
  • backendセクション

globalセクション

globalセクションは、HAProxy全体に関わるパラメータを定義します。

defaults

defaultsセクションは、frontendセクションとbackendセクションで定義していないパラメータについて、デフォルト値を定義します。複数の仮想サーバ、物理サーバを設定するときに、パラメータを共通化することができるため、設定ファイルの保守性が向上します。

frontendセクション

frontendセクションは、フロントエンド(仮想サーバ)に関するパラメータを定義します。フロントエンドとはHAProxyの設定上の概念で、クライアントからの通信を初めに受け付けるIPアドレス、ポート番号を持ちます。

backendセクション

frontendセクションは、バックエンド(物理サーバ)に関するパラメータを定義します。バックエンドとはHAProxyの設定上の概念で、負荷分散先の実際のサーバについてIPアドレス、ポート番号、負荷分散方式などのパラメータを持ちます。