本ページでは、CentOSユーザの追加、追加したユーザへのパスワード設定方法について説明します。
ユーザ追加
CentOSにユーザを追加するには、以下方法があります。
ユーザ追加(UID、グループ自動作成)
ユーザに割り当てるUIDとグループを指定しない場合は、useradd
コマンドにオプションを指定せずユーザ名のみ指定して実行します。追加したユーザのUIDは、1000から順番に割り当てられます。グループはユーザと同じ名前のものが作られます。
# useradd <ユーザ名>
以下は、test1
ユーザを追加した場合の例です。UIDとGIDが自動的に割り当てられ、ユーザ名と同じtest1というグループにユーザが所属していることがわかります。
### ユーザ追加
# useradd test1
### uidとグループの確認
# id test1
uid=1001(test1) gid=1001(test1) groups=1001(test1)
ユーザ追加(所属グループ指定)
ユーザを追加する際、既存のグループに所属させたい場合は、useradd
コマンドに-g
オプションを付けます。UIDは、何もオプションを付けなかった場合と同様、1000から順番に割り当てられます。
# useradd -g <グループ名> <ユーザ名>
以下は、所属グループをtest1
に指定してtest1-2
ユーザを追加した場合の例です。UIDは自動的に割り当てられましたが、GIDが指定したグループのもになっていることがわかります。
### ユーザ追加
# useradd -g test1 test1-2
### uidとグループの確認
# id test1-2
uid=1002(test1-2) gid=1001(test1) groups=1001(test1)
ユーザ作成(UID指定)
ユーザを追加する際、作成されるUIDを指定したい場合は、useradd
コマンドに-u
オプションを付けます。-g
オプションでグループも同時に指定できますが、グループを指定しない場合は指定したUIDと同じ値のGIDで、ユーザ名と同じ名前でグループが作成されます。
useradd -u <UID> <ユーザ名>
以下は、UIDを1010に指定してtest2
ユーザを追加した場合の例です。指定したUIDでユーザ作成され、GIDが同じ値のグループも作成されていることがわかります。
### ユーザ追加
# useradd -u 1010 test2
### uidとグループの確認
# id test2
uid=1010(test2) gid=1010(test2) groups=1010(test2)
ユーザパスワード設定
作成したユーザにパスワードを設定する場合は、passwd
コマンドを使用します。
passwd <ユーザ名>
以下は、先ほど作成したtest1
ユーザにパスワードを設定する例です。rootユーザはsu
コマンドでパスワード無しで別ユーザにログインできるので、一度一般ユーザのtest1に変更してから、再度test1にログインし直せるか確認しています。
### パスワード無しでログインできることを確認
# su test1
$ su test1
$ whoami
test1
$ exit
### test1のパスワードを設定
# passwd test1
ユーザー test1 のパスワードを変更。
新しいパスワード: ←パスワードを入力
新しいパスワードを再入力してください: ←パスワードを再入力
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。
### パスワードを入力してログインできることを確認
# su test1
$ su test1
パスワード: ←パスワードを入力
$ whoami
test1
$ exit