CentOS 8.1 (1911)の気になる変更点
1月15日、CentOS Linux 8.1(1911)がリリースされました。Red Hat社のRed Hat Enterprise Linux 8.1がベースとなっており、旧バージョンからの変更点はリリースノートに公開されています。
https://wiki.centos.org/Manuals/ReleaseNotes/CentOS8.1911
CentOS 8.0 (1905)からの変更で、注目すべき変更がいくつかあります。
DVDインストーラISOイメージのサイズ
年々肥大化しているDVDインストーラISOイメージのサイズが、ついに7GBを超えました。仮想サーバにインストールする分にはISOイメージファイルをそのまま使用できますが、物理サーバにインストールするときは、ISOイメージを片面2層式DVDに焼くか、USBドライブに書き込む必要があります。
HighAvailabilityリポジトリの追加
エンタープライズ系システムでは必須である高可用クラスタ構築ソフトウェア群を含むHighAvailabilityリポジトリが追加されました。これにより、CentOS 8.0 (1905)でパッケージが見つからず問題になっていたPacemaker + Corosync
が使用できるようになりました。
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/8.1.1911/HighAvailability/x86_64/os/Packages/
カーネルのライブパッチ機能
OS再起動不要でカーネルのパッチ適用が可能となるkpatch
という機能が追加されました。カーネルに脆弱性が発表された場合、計画停止をせずに対策が行えるため、可用性とセキュリティの両立が可能となりました。
主要ソフトウェアのバージョンアップ
Webアプリケーションのインフラなどでよく使う以下のソフトウェアがバージョンアップしました。各ソフトウェアの新バージョンで追加された機能が使用できます。
- PHP 7.3
- Ruby 2.6.3
- Node.js 12
- Nginx 1.16