本ページでは、CentOSにおけるファイアウォールソフトウェアであるfirewalldの有効化・無効化方法について説明します。
有効化・無効化の考え方
firewalldは自サーバを通過するin/outのパケットを検査し、通信の許可、拒否の制御を行います。
Webサーバとして構築したVPSなど、グローバルIPを設定しているサーバは外部からの攻撃を受けやすいため、firewalldを有効にして通信制御を行うべきです。ただし、台数の多いLAN環境のサーバは、1台ずつ通信制御設定を行うのは合理的でないです。firewalldは無効化し、ネットワーク経路上のファイアウォール機器でまとめて通信制御するような設計が良いでしょう。
firewalldの有効化
以下コマンドで、firewalldを有効化します。
なお、CentOSのOSインストール直後の状態では、firewalldはデフォルトで有効化されています。
### サービス起動
# systemctl start firewalld
### OS起動時の自動起動有効化
# systemctl enable firewalld
firewalldの無効化
以下コマンドで、firewalldを無効化します。
### サービス停止
# systemctl stop firewalld
### OS起動時の自動起動無効化
# systemctl disable firewalld
firewalldの状態確認
以下コマンドで、firewalldの起動状態を確認します。
状態がActive: active (running)
と表示されている場合は、firewalldが起動しています。
状態がActive: inactive (dead)
と表示されている場合は、firewalldが停止しています。
# systemctl status firewalld
● firewalld.service - firewalld - dynamic firewall daemon
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/firewalld.service; enabled; vendor preset: enabled)
Active: active (running) since 木 2018-08-16 10:06:27 JST; 11h ago
Main PID: 616 (firewalld)
CGroup: /system.slice/firewalld.service
mq616 /usr/bin/python -Es /usr/sbin/firewalld --nofork --nopid
8月 16 10:06:21 dev01.localdomain systemd[1]: Starting firewalld - dynamic....
8月 16 10:06:27 dev01.localdomain systemd[1]: Started firewalld - dynamic ....
Hint: Some lines were ellipsized, use -l to show in full.